まずは床に全部広げることから始めよう
金曜日の夜、パッキングを始めてから「あれ、入らない…」と絶望したことはありませんか?私は何度もあります。
無理やり詰め込んでファスナーが弾け飛びそうになったり、出発直前に汗だくになったり。
そんな失敗を繰り返して辿り着いたのが、まずは持っていく道具をすべて部屋の床に並べるという儀式。
頭の中だけで考えると必ず見落としや重複が発生しちゃうんですが、視覚化することで今回のキャンプにこれは不要だよねという冷静な判断が下せるんです。
床に広げたら、使うシーンごとにグループ分けを行います。
テントやハンマーなどの設営セット、寝袋やマットなどの就寝セット、バーナーや食材の調理セットといった具合です。
デザイナーがレイアウトを決める前に素材を整理するのと同じで、この下準備がパッキングの成否を8割決めると言っても過言ではありません。
ここで全体量を把握して、バッグの容量に対して明らかに多い場合は、涙を飲んで優先度の低いギアをリストラしましょう。
現地での動作をシミュレーションして積む
いざバッグに詰める段階で意識してほしいのは、重さのバランスと取り出し順序です。
以前、何も考えずに重い水をバッグの一番上に積んでしまって、カーブのたびにバイクが振られて怖い思いをしたことがあるんです。
ペグや水、燃料といった重いものは、なるべくバッグの底、かつライダーの背中に近い位置に配置するのが鉄則です。
重心が低く中心に近いほど、バイクとの一体感が増して走行ストレスが減りますよ。
そして最も重要なのが使う順番です。
キャンプ場に着いて最初にすることは何でしょうか。
そう、設営ですよね。
なのにテントやハンマーがバッグの奥底に入っていたら、荷物を全部ひっくり返さないと取り出せません。
雨が降っていたら最悪の事態です。
だから私は、テント本体やポールはすぐに取り出せるサイドポケットや一番上に配置しています。
逆に、寝袋や着替えは寝る直前まで使わないので、バッグの奥底に押し込む。
この先入れ後出しのロジックを組むだけで、到着後の動きが劇的にスマートになります。
デッドスペースは柔らかいもので埋め尽くす
大きなギアを詰めると、どうしても変な隙間が生まれますよね。
ここを放置すると走行中に中身がガタガタ動いて荷崩れの原因になります。
そこで役立つのが、タオルや着替え、レインカバーといった柔らかいアイテムです。
これらを緩衝材代わりに隙間にねじ込むんです。
スタッフバッグできっちりまとめるのも綺麗ですが、あえてバラして隙間を埋める充填剤として使うテクニックもかなり使えます。
最後に、絶対に忘れてはいけないのが買い出しスペースの確保です。
以前、完璧にパッキングしすぎて、途中で買ったビールと肉を入れる場所がなくなり、ネットで無理やり括り付けてヒヤヒヤしながら走ったことがあります。
バッグの上部には少し余裕を持たせるか、折りたたみ式のサブバッグを忍ばせておくのが賢い大人の余裕ってやつです。
ギチギチに詰め込むのではなく、旅の余白を残しておく。
これもまた、快適な旅をデザインするための重要なポイントですよ。
