シートバッグひとつで旅に出る身軽さの快感
週末の天気が晴れだと分かった瞬間、すぐに走り出せるのが25L装備の魅力です。
以前の私は、とにかく不安で予備の着替えやら、いつ使うか分からない調理器具やらを詰め込んで、まるで家出少女みたいな大荷物でフラフラ走っていました。
重たいバイクって取り回しが億劫だし、景色の良い小道を見つけても「あ、これUターンできないからやめておこう」って諦めちゃうことが何度もあったんです。
その悔しさから、私はタナックスのミニフィールドシートバッグひとつに全てを収めるスタイルに行き着きました。
25Lという制限って、デザイナーとしての編集能力が試される楽しいパズルみたいで燃えるんです。
まず一番のかさばり要因であるシュラフは、化繊からダウン素材へ思い切って投資しました。
これでサイズは3分の1になります。
マットも収納サイズ重視でエアマットを選んで、パンク修理キットをお守り代わりに持参します。
テントはポールを別にして、バッグの底面に沿わせるように収納するとデッドスペースが消えるんですよ。
この身軽さを手に入れると、バイクのハンドリングが劇的に軽くなって、キャンプ場までのワインディングロードすら楽しみの一部に変わっちゃいます。
居住性は削らない、削るのは見栄と予備
軽量化というと、なんか修行僧みたいな不便なキャンプを想像するかもしれませんが、それは違います。
私はキャンプ場でリラックスしたいので、椅子は絶対に妥協しません。
ヘリノックスのチェアゼロは、ペットボトル一本分の重さなのに背もたれがあって快適なんです。
以前、軽量化のために座布団一枚で過ごしたことがありますが、腰が痛くて翌日のツーリングが散々でした。
必要な快適さは機能美として残して、削るべきなのは、過剰な調理器具と食材です。
前は、映えを意識して木製のカッティングボードや複数のスパイスセットを持って行っていましたが、結局使わずに持ち帰るだけのただの重りでした。
今は、深型のクッカーの中にOD缶とバーナー、折りたたみカトラリーを全てスタッキングするシンデレラフィットを楽しんでいます。
アルミホイルや紙皿も便利ですよ。
食材は出発前に買わず、キャンプ場手前のコンビニやスーパーで今夜食べきれるぶんだけを買うルールにしました。
これならクーラーバッグも最小限で済みますし、ゴミも減らせて一石二鳥です。
ミニマム装備が教えてくれる自由
25Lに収めるようになると、不思議と心の余裕が生まれるんです。
撤収作業にかかる時間が大幅に短縮されるからですかね。
周りのキャンパーさんが汗だくで大量のギアを片付けている横で、私はコーヒーを飲みながら優雅にパッキングを終えられます。
早朝の空気の中で、サッと荷物を積んで次の目的地へ向かう。
このスマートさこそが、大人のソロキャンプだなって感じています。
もちろん、最初は不安でアレもコレもと入れたくなる気持ちは痛いほど分かります。
でも、一度足りないものは現地でなんとかするという経験をすると、意外となんとかなるものですよ。
焚き火台はピコグリルのような薄型を選べば隙間にスッと入りますし、ランタンは小型LEDひとつで十分雰囲気は出ます。
荷物を減らすことは、不便になることではなくて、旅の自由度を高めるための積極的なデザインなんです。
