濡れたダウンシュラフの絶望を知っていますか
山の天気は変わりやすく、予報が晴れでも急な雨に見舞われることは日常茶飯事です。
以前、防水対策を怠って普通のスタッフバッグでツーリングに行き、ゲリラ豪雨でバッグの中まで浸水したことがあるんです。
キャンプ場に着いて楽しみにしていたダウンシュラフを取り出したら、水を吸って重くなり、ぺちゃんこにしぼんでいました。
その夜は寒さと湿気で一睡もできず、ただ朝を待つという地獄を見ました。
それ以来、私は「絶対に濡らしたくないもの」は完全防水のドライバッグに入れることを徹底しています。
特におすすめなのが、空気抜きのバルブが付いたコンプレッションタイプの防水バッグです。
衣類やシュラフを入れて、体重をかけて空気を抜きながらバルブを閉めれば、驚くほどコンパクトになりますし、水没しても中身は無事です。
これを導入してからは、撤収時に雨が降っていても、濡れたテントと乾いた着替えを同じシートバッグに放り込めるようになって、撤収スピードが格段に上がりました。
電子機器にとってバイクの振動は避けるべきもの
ライダーにとって、雨と同じくらい厄介なのが振動ですよね。
特に単気筒エンジンのバイクは、長時間走っていると手が痺れるほどの振動があります。
これは荷物にとっても過酷な環境で、過去にはランタンのマントルが粉々になっていたり、カメラのレンズフィルターが緩んで外れていたりと、数々の悲しい事件が起きました。
クッカー同士が擦れてカチャカチャと鳴り続ける音も、走行中のストレスになりますしね。
この対策として、私は専用のクッションケースを買うのではなく、持参する「布」を活用しています。
ランタンはタオルでぐるぐる巻きにし、クッカーの中にはバンダナや軍手を挟み込んでスタッキング。
これだけで金属音は消え、擦れ傷も防げますよ。
カメラやタブレットなどの精密機器は、バッグの底や外側に入れると路面の衝撃をダイレクトに受けてしまうので、衣類でサンドイッチするようにしてバッグの中心(コア)に配置してくださいね。
積載位置で変わるギアの寿命
振動対策はパッキングだけでなく、積む場所も重要です。
リアキャリアの最後尾、タイヤより後ろの部分は、テコの原理で上下の揺れが最も激しくなります。
ここに一眼レフやノートPCを入れるのはちょっと自殺行為です。
私は本当に壊したくない精密機器は、自分の背負うバックパックに入れるか、シートバッグのライダー側の背もたれになる位置に入れています。
人間の体が一番優秀なサスペンションになってくれるからです。
また、バッグ自体がグラグラしていると衝撃が増幅されるので、固定はガッチリと行います。
伸縮性のあるネットだけで済ませず、ロックストラップのような伸びないベルトでフレームに固定し、バッグとバイクを一体化させます。
これでバイクの挙動も安定しますし、何より「荷物が落ちていないか」を気にしてバックミラーをチラチラ見る必要がなくなります。
雨と振動への備えは、ギアを守るだけでなく、私たち自身の心の平穏を守るための大切な準備なんですよ。
